落花生ラッコの楽しい生活

僕、落花生ラッコの日常を綴っています。

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うさぎのモモッピ(1)

 

ここは、大きな桃の木が生えている国、モモリン大国

 

モモリン大国の人たちは、そのとても大きな桃から、水分と栄養を摂取しています。

 

 

モモリン大国には、うさぎの王女がいました。

 

名前は、モモッピ

モモッポ王と、モモッパ王妃の間に生まれた一人娘のモモッピ。

 

モモッポ王は、体の大きなバーサーカー

モモッパ王妃は、おしとやかで美しいエルフ。

 

そんな二人の授かった子供は、普通のうさぎでした。

うさぎはこのモモリン王国でたった一匹、モモッピだけでした。

 

 

 

モモッピ「お母様、こちらの桃をいただいてもよろしいかしら」

 

モモッパ王妃「もちろんよ~!でもモモッピ、桃の食べ過ぎは気をつけなさいね」

 

モモッピ「わかってるわよ!」

 

モモッパ王妃「あなたはうさぎだから、お腹を壊すといけないの」

 

モモッピ「もう!何回も聞いたわよ!」

 

モモッパ王妃「そうよね、ごめんなさい」

 

モモッピ「だーかーらー、謝らないで!」

 

モモッパ王妃「フフフ、ありがとうモモッピ。そういえば、お父様が王室にいらしてとおっしゃっていたわ」

 

モモッピ「王室?!わたし、なにかしたかしら..」

 

モモッパ王妃「南回路の壺を割ったことじゃないかしら?」

 

モモッピ「お、お母さま!あれは言わない約束だったじゃないですの!!!」

 

モモッパ王妃「フフフ、冗談よ」

 

モモッピ「もう、お母様~!!」

 

モモッパ王妃「私も何かわからないわ。いってらっしゃい」

 

モモッピ「...わかったわ」

 

王室にて

 

モモッピ「お父様、まいりました」

 

モモッポ王「入れ」

 

モモッピ「どうして呼ばれたのかしら」

 

モモッポ王「心当たりはないか」

 

モモッピ「え、ええと、ないわ」

 

モモッポ王「ふむ。とう!」

 

とう「はい」

 

モモッポ王「処せ!!」

 

とう「はい」

 

モモッピ「いや!!!待って!!!」

 

とうがモモッピをくすぐる

 

モモッピ「フハハハハハ!!!!!ひゃは!!!ヒャハ!!!アーーー!!!」

 

モモッポ王「うむ、素晴らしい仕事ぶりだ。とう、やはり君は完璧な秘書だ」

 

モモッピ「壺!!!壺壺壺!!!!壺!ごめんなさーーーい!!!!!!」

 

モモッポ王「とう!やめ!」

 

とう「はい」

 

モモッピ「......はあ、はあ、はあ、もう」

 

モモッポ王「よく謝れたな。次は私も参戦するからな」

 

モモッピ「やだー!!」

 

とう「王、本題のほうを」

 

モモッピ「え!!今の本題じゃないの!!!」

 

モモッポ王「モモッピ、お小遣いだ」

 

モモッピ「わーー!!!やったーー!!!」

 

とう「王女様、こちらは、先日私のお手伝いのお礼です」

 

モモッピ「えー!やったー!そういえばしたね!!」

 

とう「王女様はうさぎの特性を活かして、おそうじで大活躍してくれましたので」

 

モモッポ王「そうか!!えらいぞモモッピ!!もうこの国をあげてもいいな!」

 

モモッピ「それはダメー!」

 

とう「フハハハハ」

 

モモッピ「なにがおかしいー!!!」